第9章 失われた記憶
まず、千鶴似合うためにおじさんの家に行くことにした。
おじさんの家で目にしたものは。
『おとうさまっ!おとうさまっ!』
自分の叔父を………父と呼ぶ俺の妹だった。
おじさんは俺に気がついた。
『もしかして君は………桜ちゃんかな?』
『今はもぅ。さくらじゃないです、、』
おじさんは少しかなしげな顔でこちらを見ている
『千鶴を。迎えにきました。』
おじさんの後ろに隠れていた千鶴が少し顔を出し。
『おにぃちゃんだぁれ?』
無邪気な顔で聞いてくる。
頭を何か。とても硬いもので叩かれた気分だった。
『俺は……君の………』
ふと気づく。俺は桜という名前を捨てた。
じゃあ俺は一体なんなんだ?
姉でもない俺は。
俺は千鶴なんなんだ?