白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第14章 華を揺らす蝶を排する潔い華
鳴り響く電話
【木兎 光太郎】
大半はこの人のせいなんですが…
カトレアが蝶の群れの
真ん中に咲いてる感じでしょうか。
甘い匂いに誘われて
寄ってくるんですよね
集めるだけ集めて
去って行くから
質が悪いんですが。
「はい。なんですか?」
次は何匹だ?
〈おー!赤葦!
熱出た時はどうすんだ!?〉
聞こえてきたのは意外な一言
「は?木兎さんが
風邪ひいたんですか?
今すぐ薬とか買っていきますから
大人しく寝てて下さいよ」