第10章 華は散り蝶は翔び立つ

「いい加減にしろよ？
いくら俺が猿でも
腰振る相手は選ぶんだよ

俺は今のオンナ以外に
腰振る気はねぇ

盛りたいなら
オトコ紹介してやるから

俺は諦めろ」

睨みつけて言い放ち
身体を離した

「ふーん？
真面目くんなんだ
今の黒尾くんは………」

余裕な顔で笑うアンナ

「そ、だからもう
誘わないでねー？
はい。削除して？」

イラッとしながらも
笑顔を崩さず話しかける

これで終わる。
そう思ってたから。