白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第1章 蝶と俺の輪舞
姫凪と手を繋ぐと
さっきの鋭い目が
ふわりと細くなり
「クロ、行くよ。
遅刻したら夜久くんが怒るよ」
いつもと同じ様に
俺に話しかける研磨
「ヘイヘイ
ほんと研磨は変わってるよな…
普通嫌だろ。
もっと怒って良いんだぞー?」
そしたら、きっと
いや、それでも、きっと
俺は姫凪を…。
「………べつに。
面倒くさいよ。
おれは姫凪が
おれの彼女てって事実があれば
後はどうでもいい」
「ふーん…。
そりゃ寛大だなァ
……俺には…ありがたいけど」
「あっそ。」