第36章 華と蝶と満ちる月ー華蝶番外編ー

「うわ…ガキ。
ガキ過ぎてガッツリ引くよね」

「なんで姫凪さんは
この人を選んだのか…
俺のが絶対に優しいですよ。
他の女に見向きもしないのは
姫凪さんが一番知ってるから
妬く事もないし…」

「それは赤葦が女嫌い過ぎるだけ。
まぁ、確かに赤葦のがマシだよね
おれには敵わないけど。
おれは別に女の子苦手じゃないけど
姫凪しか食べないし
その辺が勝ってるよね、うん」

「別に勝ってない。
ま、どう転んでも
俺達のほうが姫凪さんには
ベストだって事だな
…泣かしませんもん」

思いっきりディスってくる二人

反論は…

「いや、お前らの泣かせっぷりも
大概だったと聞いてますよ？
木兎がこの中じゃ一番マシ…」

「「「それはナイな」」」

虚しく揃った声と
小さく溢れた笑い声に消えた

とりあえずチャント話したし
これで走り出せる！