白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
『て、つ、ろ…ぅぅ…』
言葉にならなくても
伝わるよ
「ん、俺も好きですよ?」
『ずっ、と…』
「一緒?」
『…う、ん!』
一人で言葉に出来ないなら
俺が半分繋げてやるから
俺の欠片も
「姫凪…」
『好き…大、好き』
お前が繋いで?
繋いで繋げて
ずっとずっと
繋がってこうな?
どちらからともなく
重ねた唇
用意を急かすアラームに
吐いたため息は二人分
半分こで食べた朝食分
ダッシュしようと
キスで合図して
アラームを鳴らす携帯を
伏せて深いキスをした