第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる

蝶は華に止まるもの

華は蝶に止まって欲しくて

咲き乱れ甘い香を振りまき
誘い寄せ

自らの蜜を
種をその綺麗な

身体に移つして行った


　　　　華は咲いた


蝶に毒を抜かれた華は

蝶を見守る為に
枯れる事なく咲いた



　　　華は咲いた


蝶を翔ばせた華は
真っ直ぐ蝶の背中を押した


　　　華は咲いた

蝶の蜜に触れた華は
開く意味を見出し咲いた


蝶との華を咲かせた俺は
未来への実を暖めた

"幸せ"と笑う蝶の隣で華は
綺麗に永遠に
咲き誇る




　　　　　　ーーThe end of the storyーー
　　　　　　　　　　黒尾鉄朗
　　　　　　　　　　　✕
　　　　　　　　　布施姫凪




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　　AFTER　STORY…。