白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第35章 咲き誇る華に蝶は優しく舞い降りる
『…ヤダ…動かない…
クロ…大丈夫?
ねぇ…起きて…』
涙声が布団越しに伝わり
”起きてました”とは
非常に言い難い状況が
瞬く間に出来上がって行く
どこでどうして
俺が死にかけ設定になってんだ?
『ごめんね?
私がチャントしなかったから
クロをこんな目に…
なんでもするから起きてよ…』
なんでも!?
って違う違う
ダメだ、待つんだ俺よ。
先ずは誤解を解かねぇと
その前に起きてるって言わねぇと
”お前の声で起きちまいましたァ
おはよ、お姫様(姫凪)”
よし、これだ。
カナリ恥ずかしいけど
これしかねぇ!