白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
「…ヤッパリ一番敵に回したくないや…」
ポツリと呟いた声のせいか
これまたタイミングなのか
『…あれ?ここ…なんで?
鉄ろ…クロ…は…!?』
姫凪の意識が戻った。
「姫凪、ダイジョブ?
何か飲む?」
おれの部屋を見回して
慌てる姫凪に
なるべく静かに声を掛けた
「研磨…クロは?
私…クロ…に…チャント…
話し…」
おれの顔を見ながら
声を詰まらせる姫凪を
「ダイジョブ…今日は
もう良い…話せる状態じゃ
ないでしょ?」
引き寄せ抱き締める