白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第33章 蝶の為に華は咲く(研磨)
『でも…話さなきゃ…
私…言ってない…言えなかった…
クロが…好きって…
戻りたい…から…
光太郎を傷付けても…
戻りたいと思ったから…
…別れた…って!
このままじゃ…私、また…ッッ!』
おれの腕の中で
ドンドン苦しそうになる呼吸
「姫凪!?」
『研磨…!苦し…
ねぇ…私、クロ…に…』
こんなになっても
ボロボロにされても
姫凪はクロだけ…
喉元で暴れた手が
リボンと胸元を崩す
チラチラ見える
小さい華は
もうおれの知らない物ばかり。
見ちゃ…駄目だ…