白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
「てゆっか、私知ってるよ?
音駒の黒尾くんの彼女で
孤爪くんと二股掛けてた子だよね?
親友同士の二人と寝て
弄ぶとか
どんな神経してるのよ?
その上、次は赤葦くん?
メスネコは自分の学校じゃ
盛り足りないわけ?」
隣の女の子が追撃するかの様に
声を荒らげる
二股…確かにそうなのかも知れないけど
弄んでなんかいなかった
それに今は
二人ともチャント話して終わらせて
前に進んでる
ここまでだって
必死で歩いて来た
二人も笑って
送り出してくれた
見ず知らずの人に、安易になじられる程
軽い道のりなんかじゃなかった