白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
赤葦くんを残して
再びあの自動販売機へ走る
人影はもう無くて
ホッと安堵の息を吐き
赤葦くんが好みそうなジュースを
探してると
「チョット…アンタなに?」
後ろからドスの聞いた声
驚いて振り返ると
さっき泣いてた女子とその友達が
私の後ろに立ってた
『えっと…何の事?』
さっき覗いてたのバレた?
…とか、甘い物じゃないよね?
「アンタ赤葦くんの何?
さっき抱き締められてたでしょ?」
泣いてた方が私を睨む
ほら、一番甘くない展開。
本当に神様は私に甘くないよね…