白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
抱き合う形っていうより
抱き合ってるし!
髪にかかる息
イタズラに這う指
「姫凪さん…」
甘い声が耳に届く
スッカリ余韻は抜けたけど
その声は普段聞きなれないから
変に意識しちゃって
うまく声があげられない
必死に睨んでは見せるけど
「威嚇?のつもり?」
なんか余計な事した感!!
男の子の目をした赤葦くんが
少し考え込んで声が止まる
けど…!
身体を這う指は無意識だろうけど
際どく動いて
たまに抱く腕に力が入る
どうする!?
光太郎が居るのに
ココに居続けるわけにはイカナイ!