白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第30章 蝶の心に咲く華
『それが出来たら
とっくに私の身体は
体育館に着いてるよ?
で?どうしたの?
合宿の準備疲れちゃった?』
癖の強い髪の毛を
ユックリ撫でて
逸らされた目に再び映ると
ユラリと瞳が歪み
眉が下がる
そして
「…はい
疲れました…
姫凪さん…もっと近くに…」
いつかの甘い声が
『なによ?』
「来なさい…ってば」
グンッと近くなった。
ん?
んん?!
引き寄せられた先は
「いらっしゃいませ」
赤葦くんの膝の間だし!!!