白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
声で聞き分けられなかった事に
下がっていくテンション
「…はあ。そうですけど?
なにか?」
俺の周りの空気も
目の前の見知らぬ女に
ピリピリと冷たく凍っていく
「あの…前から気になってて
話したいなって思ってたの…
今度お茶でもどうかな?」
顔を赤らめて上目遣いで
顔を覗き込んで来る仕草
似てる。
あの人に。
「……るい…」
「え?」
「勝手に気になられて
見られてるなんて
気持ちが悪い。
アナタに使う時間なんか
ありませんから
お引き取りを」