白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第29章 華を蝕む闇
さっきのローテンションが
嘘みたいなに
はしゃぐ木兎さんと
三年生達に
ため息をついて
念の為人数分
飲み物が買える金を持って
合宿所を出る
自動販売機の前
ジュースを選んでると
思い出す
出逢いも再会も
自動販売機の前だった
ロマンチックの欠片もないのに
胸がドキドキするとか
俺どうかしてるんですかね
「あの…」
小銭を入れようとしたら
後ろから掛かる声
まさか!?
少し浮いた俺の心
「赤葦くん?だよね?」
まあ、そんな上手く事が運ぶわけないか。