白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
生理的に流れてくる液体が
徐々に増えて止まらない
「痛え…クソ…
姫凪…姫凪…!」
シャワーの音に紛れる
女々しい声
ヤッパリ忘れるなんて無理だ
せめて、後一度だけ…!
報われなくても
気持ちを…伝えたい
風呂を飛び出し
軽く水を拭き取り
「イチゴ、届けてくる」
研磨と姫凪に用意された
イチゴを持って家を飛び出した
研磨はもう寝てたから
部屋には上がらず
おばさんにイチゴを渡して
そのまま姫凪の家に足を運ぶ