白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
バカ、揺れるな
俺は姫凪に幸せになって欲しいんだ
「…気を付けてな
帰りは…って…
帰らねぇオチですかァ?」
ヘラヘラ笑う俺は
今のお前には
どう映ってるのかな?
姫凪は顔を上げず
何も言わず
ただ木兎の手を握ってる
そんなに好き?
俺はもう居ない?
見つめてた手が
スルリと解かれ
「…それは…」
木兎が俺に近づいてくる
「(帰らなくても
関係ないって言ってんのか?)」
低い声は俺の耳を
刺すように落とされる