白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
「…デートつってたもんな
どこ行ってたんだよ
てか、
木兎が髪降りてるとか珍しくね?」
二人から香る
同じ匂い
姫凪の髪はさすがに
濡れてないけど…
「そうか?合宿では見るじゃん
それより黒尾くんこそ
なんかラフじゃないの新鮮
って、試合とか合宿でしか
会わねぇから当たり前か」
「姫凪?」
寄り添って手を握って
『帰ろう?木兎…』
俺から目を逸らしたまま
木兎に話す
そっか…お前…木兎ともう…
揃いの香りを纏って
このまま遠くへ…か?