白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
俺の側に居た所で
アイツは弱るだけだ
昔みたいに笑えないなら
笑わせてやれないなら
「…アイツ…その…
強いけど…弱いから。
…って、何言ってンだろな。
とりあえずヨロシクな…
あ、アイツ辛いの苦手だし
甘いのクソ好きで…って
知ってるよな
飯くらい食ってるもんな…」
俺も研磨みたいに
姫凪の幸せを願わなきゃ、だろ。
「まぁなー…ほら持て、黒尾」
木兎は俺にアップルパイが乗った
お盆を押し付けて歩いて行く