• テキストサイズ

白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]

第26章 枯れる事さえ出来ぬ華


「おーい、お前は持たないんですかァ?」

無理に戯けて声を掛けるけど

「黒尾くんパワー余ってそうだから
持って〜!
俺は日曜に向けて
体力温存する事にしたー!」

俺より無理してる感じの木兎

振り返らない背中は
無言で責める

"意気地なし"

って。

俺の意地がなんになる?

張り通した結果

姫凪は
ボロボロじゃねぇか。

部屋に戻ってした雑談も
せっかく姫凪が淹れた
紅茶の味も
俺を祝う為に焼いてくれた
アップルパイの味さえも

俺の記憶には残らなかった 
/ 3826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp