白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第26章 枯れる事さえ出来ぬ華
「なんだよ?
ガンくれんなよ?怖いじゃん」
いつも通りの木兎
大袈裟に動く木兎から
薄っすら香る
姫凪の匂い
「こんな顔…ですぅ」
笑って見せるけど
嘘くさくて吐気がする
嫉妬でグチャグチャの頭の中
二人の距離にギリギリ痛む胸の中
「怖っえぇ顔!モテねぇぞー?」
良い。
モテなくても。
世の中の女ゼンブお前にやるから
姫凪、ちょうだい?
「黒尾くん?
あの、さ?姫凪の事…」
なんてな!
ウソウソ!
冗談に決まってんじゃん?