白昼夢第3幕【華と舞う蝶】黒尾×孤爪×木兎×赤葦[®18]
第6章 蝶と華と罠
「俺が、護んのに」
苦い顔でクロが呟き
「なんてなァ!
お前が帰ってこなきゃ
研磨が死ぬ程心配して
探しに来るって、なァ?
俺の手は要らねぇ、な(笑)」
無理した笑顔で背を向ける
『そんな事、言ってない…
卑下するとか、らしくない…よ』
「お前絡むとねぇ…
ダメみたいだ…俺…
自信とか…どっか行く…
なァ…この関係止めるとか
言わないでくんねぇ?」
振り返った顔は
情けなく歪んでる
『クロ…でもね……』
こんな関係オカシイでしょ?
クロだって辛いでしょ?