• テキストサイズ

薄桜鬼 あなたに逢いたい 

第14章 変化


天霧「姫が倒れたと風の便りにお聞きしましたので近くまで来たついでに来ました」

総司「ふーん・・・まあいっか、僕も出来る?」

天霧「ええ、今の貴方ならコツさえ掴めば出来るでしょう」

総司「そう、じゃよろしく」

では、と教え始める

天霧「よろしいですか?まずは丹田に力をためるように集中して下さい。
 それを一気に開放するだけです」

総司「丹田ね・・」

目を閉じ集中・・・・・
ブワッと風を纏い総司の姿が変わる

総司「なるほど、これが鬼の力か」

白銀の髪、黄金の瞳、纏っている風に力を感じる

天霧「さすが新選組1番組長ですね。一度でコツをつかみましたか
  ですが体が慣れるまでは長時間その姿になるのは危険です
  少しずつ体を慣らして下さい」

総司「了解。じゃあ毎日時間を延ばして行くよ」

フッと力を抜き元の姿に戻る

天霧「時に姫。体調は思わしくないのですか?」

労わるような視線で見つめてくる

萩「大丈夫だよ。ややが出来たからちょっと悪阻が・・・」

?「ややだと」

萩「えっ!」

いきなり割り込んで聞こえてきた声に驚き振り返ると

萩「か、風間!もう心臓に悪いでしょ、いきなり後ろから声かけないでよ」

風間「それよりもややが出来たとは真か?」

総司「本当だよ。体に障るから脅かさないでよね
  僕達の子供が驚くでしょ風間」

にっこり微笑みながら答えた

風間「・・・・・沖田、どうやら無事鬼になった様だな」

総司「あれ、ややの話しはもういいの?」

ややの話しをやめて急に鬼の話しをはじめた

風間「体が慣れるまではまだ時間がかかるだろう」

総司「それはさっき天霧に聞いた」

風間「毎日少しずつ時間を延ばして・・・・・」

総司「それはさっき僕が言った言葉」

風間「・・・・・」

天霧「風間・・・いい加減に現実を受け止めろ
  姫は沖田の妻なのだややが出来てもおかしくない」

苦い顔をして天霧を一瞥し萩と総司に向き直る

風間「沖田、萩・・・祝いを後ほど贈ってやる
  ありがたく受け取るがいい」

総司「素直じゃないな風間は。ありがたく受け取ってあげるよ」

使える物を贈ってよねと付け足す
/ 87ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp