第14章 変化
次の日から総司は力を開放する時間を少しづつ延ばし体を慣らしていく
総司「そろそろいい頃あいかな?」
そんな事を思っていると
左之「ようまた来たぜ!元気にやってっか?」
新八「今日は久しぶりに酒持って来たぞ。
って言っても料理用だがな」
はははと笑いながら差し出す
千鶴「左之さん、新八さんお手伝いありがとうございます。
私は、早速料理に取り掛かりますね」
萩「いつもありがとう千鶴」
にっこり笑い台所へと消えていく
総司「ちょうど良い処に来た。
ちょっと手合わせしてくれない?腕が鈍っちゃってね」
左之「ああいいぜ」
新八「俺は見学させてもらうわ」
木刀を投げて渡し構える
新八「始め!!」
まずは軽く慣らしていく
間合いを適度に取り躱しながら打ち込んでいき
徐々に速度を上げていく
久しぶりにあれ仕掛けてみるかな?
構え無しに三段付きをお見舞いすると
左之「おわっあぶねえ、いきなり何しやがる!」
総司「やだなーまだ本気出して無いですよ。
でもそろそろ良いかな?」
ブワッと風を纏い鬼に変化する
左之、新八『なっっ!!』
総司「悪いけど手加減の仕方がわかんないから怪我させたらごめんね?」
フッと総司の姿が消えたと思ったらいつの間にか後ろに回り込んで木刀を叩き込んで来る
左之「くっ!」
どうにか躱し応戦するが総司の速さについて行くのがやっとで打ち込む隙がない
左之「総司その姿どうなってやがる。お前羅刹になったのか!?」
総司「違うよ左之さん。よく見て、髪の色は同じだけど瞳の色がちがうでしょ?」
新八「瞳だと?」
攻撃をやめて左之、新八を見つめる
左之「黄金?赤じゃねえな」
新八「確かにあいつらとは違う・・・じゃあその姿は一体何だ」
白銀の髪、黄金の瞳、纏っている風
フッと力を抜き元の姿に戻る
総司「土方さんに聞いて無い?僕鬼になったんですよね」
左之、新八『はぁぁ!?聞いてねえよ!!』
声を合わせて叫ぶ2人を笑いながら見る
総司「また、相手して下さいね?」
力を制御出来るようになるまでよろしくね