第14章 変化
千鶴「こんにちは」
萩「いらっしゃい千鶴、一君
その野菜どうしたの?」
近藤さんから大量の食材を受け取り一と2人でやって来た
一「これは我ら一同からの祝いだ」
総司「祝い?」
千鶴「はい。近藤さんがご自分で選んで買われたんですよ」
楽しそうに野菜を選んでいた近藤を思いだし微笑む
一「千鶴1人では持ちきれないので護衛を兼ねて運んで来た」
一にしては珍しく微笑んで
一「萩、総司おめでとう」
総司「ありがとう一君」
萩「ありがとう。迷惑かけてごめんね」
一「めでたいことだ、迷惑などではない
気にせず安静にしていろ」
千鶴「そうですよ姉様!
私ご飯作るからゆっくりしてね」
そう言うと台所へと歩いていく
萩「1番組まで面倒みて大変じゃない?」
一「特に問題はない、逆に1番組の平隊士は張りきっている」
総司「張りきってるって何で?」
一「総司と萩が帰って来たときに恥じないように腕をあげると」
総司「あはは、さすが僕の1番組だね
帰ったら腕試ししてあげるって言っといて」
一「わかった伝えよう」
フッと笑う
千鶴、一はご飯を食べて後片付けを終えると屯所に帰って行った
総司「体調は大丈夫?」
萩「まだ少し胃がムカムカすることがあるけど大丈夫だよ。総司はどう?」
総司「僕も最近は咳も出なくなったよ。
鬼になったってどうやって判断したら良いのかな?」
うーんと考えていると
総司「そう言えば池田屋の時に風間の髪の毛と瞳の色が変わったよね」
萩「うん。鬼が本気を出すと姿が変わるの」
総司「あれ僕も出来るかな?」
萩「うーんどうだろう・・・・・」
目を閉じて集中するが
萩「難しい・・あの時は風間の力に同調しただけだから」
総司「風間に聞くのも癪だしな」
萩「風間じゃなければ良いんだよね?
心当たりがあるの」
外に出て行き名前を呼ぶ
萩「天霧いる?」
天霧「何か用ですか?雪村の姫」
音もなくスッと現れた
萩「ちょっとお願いがあるの
鬼の力の解放するにはどうしたらいい?」
総司「ねぇ、天霧はずっと近くにいたの?」
現れた天霧に問いかける