第14章 変化
土方「帰って皆に聞いてみたらどうですか?」
近藤「そうだな、皆に聞いてみよう!」
今にも走り出す勢いで屯所へと帰って行く
屯所の入り口に一を見つけた
近藤「はじめ~ただい・・・・」
一「局長!萩は大丈夫でしたか?」
言い終わる前に一は近藤に声をかけた
土方「そのことで皆に報告がある。広間に集めてくれ
すぐ平助と左之も帰って来るだろう」
一「・・・御意」
踵を返し屯所内へと消えていく
近藤「一が取り乱すのは珍しいな」
土方「萩は妹みたいなものだから心配なんだろう」
そんな話しをしていると
平助「たっだいまー」
左之「ただいまかえりました」
土方「ご苦労だったな」
近藤「総司はどうだった?喜んでたか?」
左之「すんげー喜んでた」
平助「そんで、病気もほぼ完治したって言ったぞ」
土方「ほぼ完治か。思ったより治りが早えな」
安堵の笑みを浮かべる
近藤「まあ取り敢えずひと月は萩君と安静にしてればいい」
土方「萩の事で近藤さんから話がある、広間に皆を集めている行くぞ」
広間へと向かった
襖を開くとすでに一、新八、山南、千鶴が待っていた
土方「待たせたな」
近藤「皆に聞いて貰いたい事がある
総司が療養中なのは知っていると思うが
萩君もひと月休んでもらう事になった」
千鶴「倒れたって聞きましたが病気なんですか?」
土方「いや病気じゃねえが・・・」
一「ではなぜ休むのですか?」
先程と同じく言い終わる前に問い詰める
近藤「実はな・・・」
左之「ややが出来たらしいぞ」
一「・・・・やや?」
新八、千鶴「えぇぇぇ!」
新八「や、ややって総司の子供か!?」
山南「沖田君は父親ですか。めでたいですね」
近藤「そうだろうめでたい!で、何か2人に贈り物をしたいのだが何が良いだろうか?」
一「・・ややがいるなら栄養のある食べ物などがいいのでは」
千鶴「食欲が落ちてると言ってたので食べやすくて栄養があるものがいいですね」
山南「では、雪村君がご飯を作りに行っては如何ですか?身籠っていると辛いでしょうからね」
千鶴「良いですか?近藤さん」
近藤「ああ頼んだよ雪村君」
千鶴「はい!?頑張ります」
土方「斉藤引き続き1番組の面倒見てくれるか?」
一「御意」