第14章 変化
平助「最初からいることに気づいてだろう!」
総司「小っちゃくて見えなかったな。
まあいいや平助はほっといて、病気じゃないってじゃあ何なの?」
左之が萩に目配せをしてきた
萩「あのね総司、実は・・ややが出来たの」
総司「・・・・・えっ!?」
目を見開き萩を見つめる
総司「萩ちゃんにややが出来たの?」
萩「うん」
総司「僕の?」
萩「うん」
左之「総司、お前父親になるんだぞ」
左之の言葉でやっと理解し目の前にいる萩に抱き着く
総司「僕は父親になれないと思ってたんだけど諦めないでよかった
・・萩ちゃんありがとう」
萩「総司・・・・・」
ギュッと抱きしめ返す
平助「何で父親になれねえって思ってたんだよ?」
総司「僕の病気は労咳なんだ」
平助「労咳!」
総司「今は萩のおかげでほぼ完治したけどね」
平助「なんだ治ったのか驚かすなよな」
ホッと溜息を吐く
左之「兎に角萩は屯所のこと気にせずひと月ゆっくり過ごせよ」
また様子見に来るからなと言って屯所に帰って行った
萩「治療中に迷惑かけてごめんね」
総司「何で謝るの?僕はややが出来たって聞いて凄くうれしいよ」
顔を上げると総司の嬉しそうにほほ笑んだ顔がある
萩も微笑みを浮かべる
そっと優しい口づけが落とされる
総司「これ以上のことが出来ないのは少し残念だけどね」
萩「もう//何言ってるの//」
あはははと総司の楽しい笑い声がいえに響いていた
その頃近藤と土方は・・・・・
近藤「なあトシ。何をあげたらいいんだ」
診療所からの帰り道
近藤は急に『何をあげたらいい』と聞いてきた
土方「あげる?何を急に言ってんだ近藤さん」
近藤「産まれてくるややに何を贈ったらいいんだ?」
土方「・・・産まれるのはまだまだ先の話しだろう」
近藤「しかしだな総司は可愛い弟みたいなもの
その弟に子供が出来るのだぞ!
はっ!そうか先に萩君と総司にお祝いを贈らなければいかん!!
順番を間違えるところだったぞ」
1人でいろんなことを次々言っている近藤に厭きれてため息を吐く