第12章 療養
土方「悪いがそれで頼む。お前らがいない時は斉藤にみてもらうよう手配しておく」
総司「屯所を出てく前に一君に挨拶しときますね」
近藤「ところで療養する場所は決まっているのかい?」
総司「松本先生の所有している庵を貸してもらう予定なんですよ
ここから半刻程山を登った処にあるんです」
近藤「そうかわかった、しっかり療養してこい」
土方「総司を頼んだぞ萩」
はいと返事をして部屋を出て行く
総司「一君を探そうか」
萩「今の時間なら道場にいるんじゃないかな?」
2人で道場を覗いてみると
一の3番組と平助の8番組が稽古の真っ最中だ
萩「はーじーめく~ん🎵ちょっと良い?」
平助「萩🎵見学に来たのか」
一が返事をする前に平助が嬉しそうに駆け寄って来た
総司「弟君は呼んでないよ」
萩の横から総司の声が聞こえ
平助「弟か・・もうこの際弟でも良い!?」
平助が開き直る
総司「弟君はほっとこう、一君」
一「どうした2人とも」
騒ぐ平助を無視する様に萩と総司に声をかける
総司「お願いがあってね。ちょっと良いかな?」
一「・・・わかった。皆少し休憩していてくれ」
平隊士に声をかけ萩、総司、なぜか平助と庭に出る
一「願いとは何だ?」
総司「実は暫くの間新選組を離れることにしたんだ」
平助「えぇぇぇ!離れるって何でだよ!?」
総司「それで一君に僕が留守の間1番組を見ててもらうことになったんだ」
平助「だから何で留守にすんだよ!?」
一「それは局長や副長は知っているのか?」
萩「今話してきたの、正式に土方さんから話しが行くはずだけどちゃんと話しておこうと思ってね」
一「俺に頼むと言うことは萩も一緒に行くのだな?」
平助「何で萩まで行くんだよ!?」
萩「うん。でも巡察にはちゃんと帰って来るからね」
一「・・・わかった、引き受けよう」
平助「何で!何がわかったんだ!?」
萩、総司、一『うるさい!!!!!』
何で何でと連呼する平助に3人が声を合わせて叫んだ