第12章 療養
総司「実は僕労咳なんですよね~」
ニコニコ笑いながら軽ーく話す
近藤、土方「はぁぁ!?」
総司の労咳という言葉を聞き驚く
総司「なので暫く新選組を離れて治療に行ってきます」
土方「やっと治す気なったのか」
土方はうすうす総司の病名に気づいていた
総司「やだなー土方さん、治そうとしてましたよ」
土方「どうだかな」
フッと口元笑みを浮かべる
総司「まあ、そう言う訳で数か月の間お休みをもらいたいんですが良いですか?近藤さん」
近藤「数か月で治るものなのか?」
土方「遠慮すんな、完治するまで帰ってくんじゃねえぞ」
萩「あの・・・そのことでお話しがあるんですが」
総司「さっき偶然風間に会ったんですよ」
土方「風間って池田屋の!?」
池田屋事件を思い出す
萩「はい。風間が言うには純潔の鬼の血・・・つまり私の血は怪我や病を治す力があるみたいなんです」
近藤「それは本当かい!?何か裏があるんじゃ・・」
総司「病は治るけどその引き換えに、僕鬼になっちゃいますけどね」
土方「鬼になるだと!?そうなのか萩」
萩「・・・はい」
総司「萩ちゃんの血を飲んでこの病を治してきますね」
近藤「いいのか総司?鬼になっても」
総司「人でも鬼でも大して変わりませんよ」
総司「そう言う訳で萩ちゃんを連れ行って良いですか」
萩ちゃんの血が僕の薬なのでと
土方「それは構わねえが・・1番組の隊長格が2人も抜けるのはな・・・」
萩「では、巡察が無い時に総司の処へ行って次の巡察までに屯所に帰って来ると言う事でどうでしょうか?」
1番組を放っておく訳には行かないと言う土方の意見を汲んで案を出す
近藤「それでは萩君が大変なのでは?」
萩「大丈夫ですよ。体力には自信ありますから!」
にっこり微笑みを浮かべる