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薄桜鬼 あなたに逢いたい 

第11章 病気


久しぶりに2人で出かけるので女の格好に着替え急いで総司の部屋に向かう

萩「お待たせ」

総司「その着物再会した時に来てたね。良く似合ってるよ」

じゃ行こうと出した手を取り町へと向かった

萩「なんか賑やかだね」

町にはたくさんの人々がひしめきあっている

総司「お祭りでもあるのかな?ほら、市がでてるよ」

総司が指さす先には可愛い小物が並んでいる
目を輝かして食い入るように見つめていると

店主「いかがですか?此方は新しく仕入れた物です」

一本の櫛を見せてくれた
漆塗りで萩が来ている着物と同じ、桜や蝶の模様が描かれている

店主「貴女にピッタリの一品ですよ」

と勧めてくれた。買うか迷っていると横から

総司「それを下さい。僕から今日の記念に贈らせて」

萩「良いの?ありがとう総司」

店主「こんな素敵な恋人がいて羨ましいねー」

萩「自慢の恋人なんです・・」

頬を染め総司を見つめるとにっこり微笑み返してくれる

店主「ははは、おあついねー。今日はお買い上げありがとう」

店を後にし歩き出す。少し歩いてふと視線を感じ辺りを見渡す

萩「??」

総司「どうしたの?」

萩「今視線を感じたような気がしたんだけど、気のせ・・わっ!」

突然手を引っ張られてよろめく

総司「何か用?」

総司背中から顔を出して視線を向けると

風間「貴様などに用はない。萩変わりはないか?」

萩「風間・・・なんでいるの?」

風間「たまたま見かけたのでな、後をつけていただけだ」

悪びれる事無く後をつけていたと言いなぜか萩に微笑みかける

総司「・・・何微笑んだりして・・・気持ち悪い・・・」

今まで上から目線で笑った顔など見せた事が無かったのに

萩「総司行こう」

空気が悪くなるのを感じ急ぎ総司の手を引き人込みから抜け出すと
大きな桜の木の下で立ち止まる

萩「綺麗・・・」

桜を見上げていると、ゴホッと総司が急に咳き込みだした

萩「総司!?」

ゴホゴホと咳き込む総司の背を撫でる

総司「大・・丈・・夫だよ」

そう言って安心させようとするが総司の手には血が付いていた
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