第10章 稽古
道場へとやって来た一が平隊士の状態を見て
一「平助これは・・・何があった?」
平助「あっ斉藤!これはだな有利な条件を付けて貰って稽古した結果だ」
一「条件?」
意味がわかわず聞き返す
平助「ああ、全員でかかって萩に1発でもあてればこいつ等の勝ちだったんだけどさぁ・・・全滅だ」
はぁぁーっとため息
萩「次は平助君と1対1で勝負だよ🎵私に勝ったらご褒美あげるね何がいい?」
平助「なんでも良いのか!?」
興奮気味に聞き返すと
良いよ~🎵但私に勝ったらねっと帰ってくる
よし気合いれるぞー!平助は準備運動を始める
平助を一瞥してから一は萩に近づき
一「山口いや雪村か?しかし雪村だとどちらを呼んだかわからないな・・・」
萩「萩で良いよ、私も一君って呼ぶから」
にっこり微笑んで答える
一「それでは萩、俺も手合わせ良いだろうか?」
萩「うん🎵平助君の後でいい?」
一「ああ、それで構わない」
にっこり微笑むと道場を見廻す
萩「皆さん其処にいると危ないですよ」
声をかけてのびている平隊士を端に移動させる
萩「さてと、平助君は何か条件欲しい?」
”条件”と言う言葉に反応するが
平助「欲しい何て言う訳ねえだろ、要らねぇよ!ぜってえ勝つ!?」
本音を言えが欲しい!!
さっきも息も乱さずに平隊士を一度に相手にしていたし
俺大丈夫かな・・・一度負けてるし・・・
だが男として有利な条件を貰って勝っても嬉しくねえ!
よし!頑張れ俺!!勝てばご褒美が待ってるぜ🎵
って、そういや一発いれたら俺の勝ちでいいのか?
疑問に顔を傾げながらも顔を叩き気合を入れる
一「2人とも準備は良いか?」
おお!うん!と返事を返すと
木刀を中段に構えると萩は鋭い目つきに変わる
こわ!?
一「では、始め!!」