第10章 稽古
平助「えっ!萩それは・・・」
萩「平助君は参加しちゃダメだよ。後で1対1の勝負するからね🎵」
萩「皆が勝ったらご褒美あげるよ、さぁーどうする?」
平隊士を見廻すと、全員でなら1発くらいあてれるかも?とやる気を出してくる
平隊士『『よろしくお願いします』』
萩「平助君、合図よろしくね」
平助「あぁーもぉーわかったよ。始め!!」
頭をかきながら合図をおくる
正面にいた平隊士が木刀を振り上げる
萩「ダメダメ、隙だらけ!」
腹に回し蹴りを入れ吹き飛ばしその勢いで回転して後ろに迫ってきた平隊士を下段から斬り上げる
萩「はい2人脱落ね、ほらほら何の為に全員でかかって来て良いって言ったと思ってるの?連係取らないとダメじゃない!」
3人の平隊士が萩を取り囲む
萩「そうそう協力しないとね」
オリャー!気合を入れて一斉に攻撃を仕掛ける
軽く飛び上がり重なった木刀の上にふわりと降り立つ
萩「はぁぁ・・・全員で上段からの斬り下しなんて・・・」
臍に力を入れ木刀に重みを加えると前のめりに倒れた3人を床に叩きつけ沈める
萩「はいこれで5人脱落・・・やる気あるの?」
口元は微笑んでいるが目が笑ってない
平隊士『『はいいい!ああああります!』』
ひそひそと相談してから、行きます!1人が飛び出してきた
スッと躱した処に死角から別の平隊士達が廻り込んできて突きを放ってくる
萩「さっきより随分良い作戦だね」
持っていた木刀を上に放り上げて突きを繰り出した平隊士の腕を取り一気に間合いを詰め顎に掌底を打ち込み壁まで吹き飛ばす
素早くもう一人の懐に入り込み首に左腕を廻し足を刈り後ろに倒し沈める
落ちてきた木刀を掴むと後ろにいた平隊士の頭に叩き込み沈める
萩「はい終了。みんなご苦労様!もうちょっと連携とって頑張んないとダメだよ、わかった?」
萩は息一つ乱さず立っている
平助「萩・・・」
萩「んっどうしたの平助君?」
平助「皆聞こえてないと思う・・・」
廻りを見渡すと死屍累々と言った感じに彼方此方で平隊士がのびている