第9章 潜入調査
?「そんな日は永遠に来ないよ」
不意に聞こえた声に反応して横に視線を向けると
萩「総司?」
総司「萩は僕が幸せにするからね」
にっこり微笑み手を差し出すと萩はギュッと握りしめる
風間はフッと笑うと音もなくその場から消えた
総司「そろそろ帰ろうか?1階で左之さん達が暴れてるんだ」
階段に向かいながら耳を傾けると確かに下の階から聞こえる
新八「おうおう、何だてめえら、誰に喧嘩売ってんだ!?」
平助「俺もまぜろ~🎵」
左之「平助どうした?機嫌いいな、よ~しやれやれ」
パリーン、ガシャーン、バキっと物が壊れる音と怒声が響き渡る
萩「あ~あ、せっかく潜入したのに台無しだね。千鶴は大丈夫かな?」
総司「喧嘩相手は例の奴等みたいだから大丈夫だよ、千鶴ちゃんはさっき土方さんがお迎えに来てたよ」
総司「土方さんね千鶴ちゃんの姿に見惚れてたよ」
クククッと笑いながら一緒に裏口へと向かうとおこぼを履き歩き出す
萩「うーん、これ歩きにくいな」
右手で着物の裾を少し持ち上げる
総司「大丈夫、僕がしっかり支えてあげるからくっついて良いよ🎵」
総司は右手を腰に回し左で萩の手を持ち支える
萩「ありがとう総司」
ゆっくりと2人で話しながら歩いていると周りが騒めきはじめた
?「てめえ、俺を誰だと思ってやがる!新選組副長土方歳三だ!こいつは俺がもらい受ける文句があるなら新選組に来い!」
萩「んっ、土方さん??」
ふと前を見つめると真っ赤になった千鶴と土方がいる
総司「土方さん何こんな処で愛の告白してるんですか?」
土方「そ、総司!?愛の告白ってなんだ?」
総司「だって今『俺がもらい受ける』って言ってましたよね?」
萩「土方さん・・愛の告白したんだからちゃんと責任とってくださいね?私の可愛い妹を泣かしたら・・・容赦しませんよ?」
土方「はぁー!何でそうな・・・」
ドス黒い殺気を放ち土方に微笑むと土方は頬を引きつらせ
土方「わ、わかった。き、きを付ける」
横で見ていた総司はクスクス笑っている
総司「良かったね千鶴ちゃんこれで両想いだね🎵」
千鶴「はい・・・って、えっっ!!なんで知って・・・」
総司の言葉に真っ赤になりオロオロする