第8章 再会
次の日、久しぶりに巡察に出る総司について来ていた
萩「こうして巡察に出かけるのは久しぶりだね」
総司「本当はもう少しゆっくりしたかったんだけど平助が邪魔だし巡察に出た方が一緒にいられると思ってね」
にこにこして萩と共に歩いていると
男「何処に目ぇつけてやがる!!」
女「そっちがぶつかって来たんでしょ!」
声の方を見れば男が女と怒鳴りあっている。萩は急いで駆けつけ間に割り込む
萩「大の男が女の子にむかって怒鳴るなんて情けないと思わないの?」
男「何だてめぇ!すっこんでろ!」
言うなり男は刀の柄に手をかける。はぁとため息を吐き相手が刀を抜より先に顕明連を男の首筋にあてる
男「なっっ!!」
萩「全く、私に喧嘩を売るなんて続きする?」
総司「ねぇ、さっさと逃げれば?君じゃあ萩ちゃんの相手にならないよ」
総司はクスクス笑っている
女「・・・萩?」
真っ青な顔をして男は転がるように逃げて行った
萩「大丈夫?」
顕明連を鞘に納めて振りかえり女に声をかける
女は萩が持っている刀を見つめて
女「その刀・・・もしかして貴女は雪村萩?」
萩「えっ!何で名前を知ってるの?」
千「やっぱり。私よ千よ!」
萩「千・・・?もしかしてお千ちゃんなの?」
ぱあっと笑顔になり手を握って喜ぶ
千「突然いなくなったから凄く心配したんだよ?でも、無事で良かった」
萩「ごめんね。いろいろあって・・・今は新選組にいるの」
千「新選組・・・?」
萩「うん。1番組副組長やってるの、今も巡察の途中なんだ」
萩に新選組にいると言われて少し考え混んでから千は口を開いた
千「じつはね知り合いの芸子さんから聞いた話しなんだけど・・・」
千「見慣れない浪士が角屋を利用しているらしんだけど、その浪士が新選組の屯所を襲うとか物騒な相談をしていたって・・・」