第8章 再会
萩「寝てなくても大丈夫なの?」
総司「大丈夫だよ、せっかく萩ちゃんといるのに寝るなんてもったいない」
総司「たまには怪我もしてみるもんだね♪」
布団の上に座りにこにこ微笑んでいる
萩「もう、凄く心配したんだからね!」
泣きそうな顔をしてそっと胸に顔を埋める、トクトクと心臓の音が聞こえる
少し体を離し見上げると色気を含んだ微笑みが近づいて来る
そっと目を閉じると唇が重なる。薄く開いた唇から舌が入り込んでくる
入り込んだ舌が萩の舌を絡めとり吸い上げる
萩「・・んんっ!」
総司「帰ったら濃厚な口付けするって言ったでしょ?」
真っ赤になった萩の顎に手をあて瞼や頬に口付けを落としていく
萩「・・ダ、メ・・そ、うじ」
手で胸を押し返すがその手を掴まれ布団に組み敷かれ、襟の袷に手をかける
萩「・・待って」
その時遠くから足音が近づいて部屋の前で止まった
平助「なぁ総司、萩知らないか?」
萩「あっ!!」
平助は喋りながら戸を開け布団に組み敷かれたままの萩と目があう
平助「・・な、な、何やってんだー!」
総司「何って見て解んないかなぁ?邪魔しないでくれる?」
叫ぶ平助にニコニコしながら答える
萩「平助君どうし・・あっ、大変!!」
総司の腕から抜け出し平助に駆け寄る
平助「えっ、わぁ//」
平助の頬を包み込み自分の方に軽く引き寄せ右手で前髪を持ち上げる
萩「傷口から血が出てるよ?」
至近距離で萩に見つめられ平助の顔が赤く染まっていく
萩「消毒して包帯変えるからそこに座って」
おとなしく部屋に入り座る平助の前に膝立ちになり、額の包帯を取り傷口を消毒すると新しい包帯を巻いていく
萩「はい!これで大丈夫だよ」
平助「ありがとな萩」
微笑むと平助も嬉しそうに微笑みを返す
黙って見ていた総司が後ろから手を伸ばし萩をギュっと抱きしめ首筋に口づけを落とすと
ピクっと体が震え艶っぽい萩の声漏れ聞こえる
総司「萩ちゃんは僕のだからね?」
固まる平助を部屋から追い出すと戸を閉めてしまった