第7章 池田屋事件
キィーン、ガキィーンと宿内には刀の音が響き渡る
総司「わざわざ大声で討ち入りを知らせちゃうなんて、凄く近藤さんらしいよね」
新八「いいんじゃねぇの、正々堂々と名乗りを上げるそれが討ち入りの定跡ってもんだ!」
平助「自分を不利な状況に追い込むのが定跡?はぁっ、やあ!」
しゃべりながらも敵を切り倒していくが次々と2階から敵が駆け下りてくる
浪士「相手は少数だひるむな!斬れ斬れ!」
総司「威勢がいいわりにすっかり怯んじゃてるんだけど」
平助「土方さん達が来る前に片付いちゃったりして」
平助「はぁぁぁぁー!!てぇぇい!」
階段にいる浪士を斬り捨てていると横から総司がすり抜けて駆け上がる
総司「お先に!」
平助「あっ、きったね!!」
2階にいる浪士をあらかた倒し総司は刀を手に部屋を改めて行く
その頃1階では新八が苦戦していた
新八「畜生、手がたりねぇ・・・!誰か来いよ、おい、誰かいねえのか!」
ちょうどそこに萩がたどり着く
すぐに池田屋に飛び込み目の前の浪士を斬り倒す
萩「新八さん!大丈夫ですか!?」
むせ返るような血の臭いで満ちている
新八「萩!お前が来たのか!?」
萩「はい!山南さんに頼まれて。四国屋には山崎さんと千鶴が向かいました」
近藤「他の隊士は何をやってるんだ!すまんが、総司を見てやってくれるか。2階に居る」
近藤「総司に限って負けはせんだろうが、手傷を負うかもしれん。敵も相当な手だれだ」
萩「・・・はい!」
近藤は返事を聞いて小さく頷きすぐに身をひるがえし戦場の只中へ戻っていく
萩「総司は2階に・・・!」
急な階段を一息に駆け登った
辿り着いたその先にいたのは、総司と1人の浪士
萩「あぁっ!」
萩の声に浪士が此方に目を向ける
???「ほうぉ。自分から俺の下に来るとは感心だな・・」
萩「なぜここに貴方がいるの?」
総司と対峙したまま萩と話し続ける
総司「萩ちゃんこいつと知り合いなの?」
萩「・・・許婚の風間千景です・・・」
総司「へぇーこいつが許婚ね」
総司「それじゃあ、絶対に見逃せないね!」
そう言うと総司は床を蹴り風間に斬りかかる