第7章 池田屋事件
皆が屯所を出てから四半刻が過ぎた頃
池田屋の2階で怪しい動きがある
総司「こっちが当たりか」
近藤「会津藩はまだか」
平隊士「まだ見えません」
近藤「っ・・・」
・・・その頃屯所では・・・
山崎「総長、本命は池田屋です!」
萩「池田屋・・・」
山南「私としたことが見誤りました」
山崎「すぐに土方副長のいる四国屋に伝えに行きます」
山南「頼みます、ことは一刻を争う。それと雪村君」
千鶴「はい!」
山南は千鶴の方を振り返り
山南「君も山崎君に同行して下さい」
千鶴「えっ!私がですか?」
山崎「お言葉ですが伝令なら自分1人で事足ります」
山南「何があるかわかりません、確実に伝える為には1人より2人です」
山崎「わかりました」
山南「雪村君行ってくれますよね?」
千鶴「はい!!」
山南「萩君には池田屋に行ってもらいたい」
萩「はい!お任せ下さい」
山南「宿内では混戦になっているでしょ仲間討ちにならない様に羽織を着て行きなさい」
萩「わかりました。千鶴ちゃん気を付けてね」
山崎、千鶴は四国屋に萩は池田屋急いで向かった
千鶴「はぁはぁ・・・」
山崎と共に千鶴が四国屋にむかって走っていると前から浪士がやって来る
浪士「・・おぉ!」
山崎「新選組の屯所に何か御用ですか?」
浪士「あぁ、いや・・・何でもござらん」
山崎「雪村君何があってもこの道を走り抜けろ。いいな!」
千鶴「は、はい!」
突然浪士が斬りかかってきた。山崎が応戦しキィーンと刀がぶつかり鳴り響く
山崎「雪村君・・・行け!」
千鶴「はい!!」
千鶴は土方のいる四国屋にむかい走って行く
・・・池田屋では・・・
平助「くっそぅ、何やってんだよ会津藩は!」
新八「流石に遅すぎるな」
総司「どうします?これで逃がしちゃったら無様ですよ近藤さん」
近藤「くっっ!止むおえん、我々だけで踏み込みぞ!」
皆が不敵に微笑む
入口の戸を蹴り倒し踏み込む
近藤「会津中条殿御預かり新選組!詮議の為宿内を改める!」
バタバタと2階から大勢の浪士が姿を現し刀を構える
近藤「手向かいすれば容赦なく斬り捨てる!」
浪士「くそぉー!」
近藤「斬れーー!!」
近藤の言葉に皆が一斉に斬りかかる