第6章 約束の印
土方「兎に角、千鶴はだれかの小姓に・・・」
左之「誰かのじゃなくて土方さんの小姓でしょう?」
新八「そうそう、責任とって引き取ってくれよ!」
黙って聞いていた2人がここでにやにやしながら口を挟む
平助「それじゃあ、萩は俺の・・・」
総司「ひめちゃんは僕の一番組に入れるからね」
平助の言葉を遮るように言うと
土方「いいだろう。一番組の副組長として入れ但し男装はしてくれよ」
萩「はいっ!総司よろしくね」
萩が嬉しそうに総司に微笑む姿をみて平助はガックリ肩を落とす
左之「総司が相手だと勝ち目は無いぞ?」
新八「まぁ、せいぜい頑張んな!」
クククッと笑いながら平助の背をたたき一緒に道場を後にする
解散となり土方は千鶴と、皆はそれぞれ部屋に帰る
道場に残ったのは萩と総司
萩「また総司と一緒にいれるなんて嬉しい!」
総司「僕も一緒にいれて嬉しいよ。ひめちゃん」
萩「萩って呼んでほしいな・・・」
恥ずかしそうに俯く
総司「萩」
萩「・・・はい」
名前を呼ばれてゆっくり顔を上げる
頬を包み込み瞼に軽い口づけを落とす
総司「萩必ず守ってあげるよ・・・」
そう言いながら今度は唇に口づけを落とす。後頭部に手を回し軽く自分の方へ引き寄せる、深くなる口づけは少し開いた唇の隙間から舌を滑り込ませる
萩「あ・・・、そ・・う・・じっ!」
口づけから解放され息苦しさから目もとに涙が浮かぶ
総司「約束の印だよ」
涙を指先で拭いながら約束の印をもう一度萩とかわす