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薄桜鬼 あなたに逢いたい 

第6章 約束の印


2人が見つめあい微笑みながら話していると

土方「ひめってのは萩のことか?」

近藤「総司と山口君は知り合いなのか?」

土方と近藤が問いかけ

平助「総司!離れろ!!」

叫ぶ平助

萩「惣次郎・・・いえ総司とは私が10歳の時に少しの間だけ一緒にすごしていました。名前は訳があり本名は使ってなかったんです」

叫ぶ平助を無視し2人の質問に答えていると

平助「だぁぁー!いい加減にしろぉ!!」

平助が叫びながらべりっと総司を萩から引きはがす

総司「平助なに?ひめちゃんは僕のだよ」

平助に笑顔をむけながら萩の肩を抱く

土方「平助お前はちょっと黙ってろ!」

平助はしぶしぶ後ろに下がる

土方「本名を使ってない訳はなんだ?」

土方の質問に萩は自分が生まれた里の話しをはじめた

萩「私が生まれたのは森の奥の里で東国最強と謳われた鬼の一族です。」

土方「鬼?」

土方の問いかけに微かにうなずき話しを続ける

萩「私は本家の産まれで分家とあわせて訳30人ほどの里でした。長女として生を受け、産まれた時から許婚がいました。
 
 その許婚は西国最強の鬼と謳われている風間家棟梁の風間千景と言います。」

萩「私が6歳になったある日、里に火が放たれ人間に襲われ里の皆は皆殺しにされました。
 
 私は両親から4歳の双子の弟と妹を託され逃げきりましたが子供だった私達はバラバラに引き取られてしまいました。

 私が分家に引き取られる時に許婚と取引をしたんです」

『18歳までに俺を倒せたら許婚を解消してやる出来なければ妻として連れ去りに来る』

萩「分家に引き取られてから生き残りだとばれない様に名前を変えて、西国最強と言われている風間を倒す為、弟と妹を捜しだす為に強くなろうと色々な事を習得しました・・・」

黙って聞いていた近藤が

近藤「そうだったのか。辛いことを思い出させてしまってすまない」

総司「風間って男何でひめちゃんにこだわるのかな?」

萩「私が一族の生き残りの純潔の鬼だから」

土方「・・・純潔の鬼って何のことだ?」

萩は目を伏せる

土方「まあいい、それでお前の本当の名は?」

萩は深呼吸をしてから口を開く
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