第12章 頂上戦争
そんな惨劇を見て白ひげは包囲壁を壊そうと試みる。
が、包囲壁はビクともせずサカズキは最後の攻撃を仕掛けた。
白ひげの船、モビーディック号もマグマを受けて燃え上がる。
『作戦はほぼ順調。これより、速やかにポートガス・D・エースの処刑を執行する』
「…っ!」
いよいよ…。
私の後ろではエースの処刑が行われようとしている。
そんなの嫌だ!と思う反面まだ行動に移す勇気がない。
白ひげ海賊団はオーズを乗り越えて広場へ入ろうとする。
たとえ罠だと分かっていてもエースを助けるために。
無情にも海軍は攻撃の手を止めない。
「処刑を始めろ」
センゴクの声が聞こえた時だった。
「エーズぐん…」
オーズが動き出した。
彼の生命力にはさすがの私たち大将も驚いた。
しかし、センゴクがそれを見逃すはずもなくオーズに一斉攻撃を始める。
それでもまだ行きがあるのを見てボルサリーノが動いた。
オーズを打ち抜こうと能力を発動しかけた時海流が突然突き上がってきた。
私たち4大将の目の前に海流とともに現れたのは船のマストのようなものを持っている麦わらのルフィだった。
「あらら、とうとうここまで」
「堂々としちょるのう、ドラゴンの息子」
「こわいねぇー、この若さ」
「まさか、君が一番に広場にやってくるとはね」
海兵は唖然として様子を見ている。
「お前さんの執念だけは褒めちゃろう」
「だけど、お前にまだこのステージははやいよ」
「わしらに勝てるわけないでしょ」
3人はそう言うけどここまで来たんだから簡単には帰らないと思うな。
麦わらだって分かって私たちの目の前に現れてきたんだろうし。
おまけにすごい目力。
「…エースを返してもらうぞぉ!」
マストを私たちに投げてくる。
それをクザンが一瞬で凍らせる。
「ゴムゴムのスタンプガトリング!」
氷の塊向かってきた。
けど、私以外の大将はロギアの能力者だから意味がないし、私は簡単に風のバリアを張って防いでいた。
「ギア2!」
剃ると同等のスピードで私たちの間を潜り抜けた。
最初から戦う気はなしか…
「ん〜、小賢しいねぇー」
麦わらは一直線に処刑台を目指すも止めに入ったボルサリーノによって吹き飛ばされていた。