第12章 頂上戦争
キョロキョロと辺りを見渡しても見つからないし、見聞色の覇気を発動させても、こんなに大人数がいたら流石にルーキー1人を見つけるのは難しいか。
はぁ…。
飴でも食べながら気長に探すとしますかね。
さーて、どこだろうなぁ〜〜?
見ていた方向と真逆の方に鷹の目の斬撃の音がした。
「あ…いた」
目的である麦わらは鷹の目の斬撃をくらっていた。
…今ふと思ったんだけど、麦わらって結構七武海と戦っているというか面識があるというか。
好かれてるのかな?
「おー、頑張ってる頑張ってる」
鷹の目相手によく粘ってる方だと思うよ。
ふむふむ。
なんか1人バラバラになって言っていった奴がいたんだけど。
かわいそうに…
「お、今度は“花剣のビスタ”が麦わらの援護に回ったね」
本当にいろんな人に好かれるね。
性別をかえたらきっとモテモテだったんじゃない?
イワンコフのホルホルの実で性別変えてもらったら?
なんてのんきに思っている間にエースの処刑の準備がほとんど整ってしまっていた。
「ふぅ…」
数時間後には世間に伝えられる海軍の勝利という2文字。
そのためにはどんな手段も厭わないってセンゴクが言ってたっけ?
すると、突然湾頭にあった海賊達の船が爆発した。
「…来たね」
湾頭からやって来たのは戦桃丸率いる大量のパシフィスタ達。
「さて、これで海軍が有利になるのか。
はたまた海賊達がこれを切り抜けるのか、見せてもらおうかな?」
戦場に投下されたパシフィスタ達は傘下の海賊達を真っ先に片付けていく。
「おー、すごい威力」
あーゆーのをビームって言うのかな?
私はあんまり興味はないけれどもものすごい勢いで追い詰めていっているのがわかった。
軍艦も見事に壊しちゃってまぁ。
白ひげ海賊団もひるむことなく広場へ再び向かい出す。
それに伴い海兵は一気に後退し始めた。
攻撃もほとんどせずに後退していくということはセンゴクも本腰を入れたということ。
あと少しで包囲壁を発動させるならぼちぼち映像電伝虫を切っているところだろうね。
「まだ見つからんのか⁉︎」
…ん?
なにやらセンゴクと海兵が揉めている?みたい。
風を使って処刑台へと上がる。