• テキストサイズ

ONE PIECE 〜only story〜

第12章 頂上戦争



あっという間にというか一瞬で巨人族の海兵は倒されてしまった。

麦わらは思いっきりエースに「助ける!」って宣言しちゃってるし。

…いいなぁ。
素直に助けるって言えて。

私だって本音は自分の力とまでは言わないけどエースを助けたいと思う。

まぁ、すでに海軍としてあるまじき行為をしているけど。

(きっとハンコックは鍵を麦わらに渡すだろうな)

「ま、頑張ってよね」

私の苦労を全て水の泡なんかにしたら地獄を見せてあげるからね。

…あーあ、私も海賊になればよかったかも。

実際に海賊になりたいと思う時期は実はあったんだ。

白ひげ海賊団とかよさそうじゃない?
仲間を大切にしているところだったり独特の家族という繋がりがある。

もし…、もし私が白ひげ海賊団に所属していたらエースを助けることができたのかな?

「…って、何を考えてんだか」

今更後悔したってもう遅いんだ。

なんだかんだで今でもまだエースのことで頭がいっぱいだ。
ちゃんとけじめをつけてきたはずなのに何でだろうね?




…なんていうのは嘘。

本当は多分ずっと前から自覚していたんだ。
ただ、なんとなく認めたくなかったというか自覚したくなかったというか…。

まぁ、相手は敵という立場だったし。

…全部言い訳か。

もっと違う立場か同等の立場ならエースに伝えれていたかな?

“好きだよ”って。

「…あんたはまだ好きに生きられるよ」

「え?」

今の今まで黙っていたおつるさんがいきなり喋った。

「何…どうしたの?いきなり」

「あんた、思ってることが全部顔に出てるんだよ。
自分の人生なんだ自分で決めればいい」

自分の人生…。

その言葉はストンと私の心の中に落ちてきた。

「ねぇ、おつるさんこれはここだけの話ね。
大将がこんなこと言っちゃダメなんだろうけど、私はエースを助けたい」

おつるさんは視線は真っ直ぐにただ黙って話を聞いてくれる。

「そりゃ、エースが助かってくれれば私は万々歳。
けど、ここで私がエースをは助けてもエースは喜ばない」

だって、インペルダウンでさよならをしてきたんだもん。

「それに、なんだかんだで海軍にはスザクやおつるさん、ガープもいるしね!」

え?センゴクはどうしたのかって?

うーん、日頃私の扱いが雑かったからね、あえて入れなかったんだよ。

/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp