第12章 頂上戦争
「ここからは全体が見れていいね」
「あんたはいつまでここにいるんだい?」
さっさと行けと言うような顔でこちらを見てくる。
「うーん、気分」
そんな答えにおつるさんは溜息しか吐かなかった。
にしても、やっぱり成長してても今の麦わらじゃこの戦争は早いか。
海軍本部となれば、やはり今まで戦ってきた海兵よりは一人一人が強く感じているだろうしその分体力も消費するのが早い。
七武海も動き出したし、ゲッコーモリアが生み出したゾンビ達も麦わらを襲い出した。
「…ゾンビとか無理なんだけど」
こう見えて実は私オカルトが大の苦手というかもはや嫌いなのです。
動物みたいなのもいるけどあれは無理。
生理的に受け付けないら、
てゆーか、ゾンビ増えてない?
あー、やっぱりしばらく戦場にはいかないようにしよう。
「帰れ!ルフィ!!」
いきなりエースの声が戦場に響いた。
えっ!何⁉︎
ゾンビに気を取られている間に何かあったのかエースはなんとも麦わらに“帰れ”と叫んでいる。
本音を隠して厳しい言葉で必死に…
「俺はっ…弟だぁー!」
ー弟ー
その一つの単語が海兵達の耳に止まった。
再び混乱し出した海兵に麦わらは構わず前へと進んでいく。
そんなところはガープにそっくりというか…
なんというか…
「やっぱり、家族って似てるんだね」
私には両親というか家族の記憶なんて一切ないからわからないんだけれどね。
あ、ゾンビがジンベエの海水によってやられてる。
よかったぁー。
助かりましたよ。
ナイス!ジンベエ!
褒めてつかわす!
『何をしている⁉︎たかがルーキー1人に左右されるな!』
おおっ!
センゴクさんがご立腹のようですよ。
巨人族の海兵も麦わらを止めに入る。
その間にセンゴクは麦わらとエースの関係と実父の存在を明らかにした。
それを聞いたら海賊海兵とわず全員がびっくり。
ま、誰だって驚くよね。
革命家ドラゴンに息子がいただなんて。
私も聞いた(というかカミングアウトされた)時はビックリしたし、あのスザクだって目が点だったもん。
「ギア!3!!」
おおっ!
片腕がものすごく大きくなったよ。
ゴムってすごいんだね。
伸縮するから便利そうだし。
ま、だからと言ってコピーしたいかとは話が別なんだけど。