第12章 頂上戦争
右肩に剣を突き刺して少し凍らせた。
「ぐうっ!」
イゾウは右肩に左手を添えて膝をついた。
一方オーズはというとバーソロミュー・くまの攻撃を受けたが再び立ち上がっていた。
「うわぁ、丈夫…」
流石は国引きオーズの子孫だね。
巨体も見かけだけじゃないよ。
私は再び“影の鎌”に持ち替えてオーズの所へ向かう。
途中で邪魔をしてくる海賊達を切っていきながら。
ボロボロになったオーズはエースに向かって必死に手を伸ばしていたが突然オーズの片足が宙を待っていた。
「…え?」
見るとドフラミンゴが足を切り落としており、ゲッコー・モリアがとどめを刺していた。
必死に伸ばされていた手はエースに届く事はなく地に落ちた。
その隙にと白ひげに攻撃を仕掛けた巨人族の海兵は一捻りで潰されていた。
「オーズを踏み越えて進め〜!!」
白ひげのその一言に海賊達は一気を押し寄せてくる。
にしてもすごい数。
こうやってみると白ひげ海賊団って人数が多いんだよねー。
「もうめんどくさいし1回広場の方へ行こう」
きっともう少ししたら作戦に入る。
その証拠に周りから電伝虫の音が鳴り響いている。
「あ、おつるさん」
たまたま見つけた処刑台の下にいたおつるさん。
手を振りながら近づく。
「レティか…」
「そろそろ作戦?」
「あぁ、そうだよ」
あー、やっぱりね。
「分かりました」
作戦の内容はいたって簡単エースの処刑予定を無視して執行する。
ただそれだけ。
それをセンゴクから聞いた時はこの作戦が執行されないように願った。
たとえ、不可能だと分かっていてもね。
「エース」
処刑台を見上げようとすると空から黒い影らしきものが落ちてくるのが目に入った。
また白ひげ海賊団?
「それだけは勘弁してよね」
これ以上ややこしくなってたまるか。
すると、空から悲鳴と会話らしき声が聞こえていた。
それもどんどん落ちてくると同時に声量も大きくなってくる。
海賊、海兵共に一旦戦いを中止して空を見上げている。
「…人?」
人らしき影がいっぱい落ちてくる。
え、やだ。
ようく目を凝らすと元七武海クロコダイル、革命軍イワンコフ、海侠のジンベエ、ルーキー麦わらのルフィ達を筆頭にインペルダウンの脱獄者らしき人たちが次々と落ちてくる。