第12章 頂上戦争
「悪いが、オーズのところには行かせねぇよ」
「もう、邪魔しないでよ…ねっ!!」
鎌を思いっきり振り攻撃をするもすぐに避けられる。
「鎌じゃリーチが広くて避ける隙を与えるだけか…。アイスソード」
短剣仕様の氷の剣ができる。
「海軍大将の力見せてもらうよ!」
銃を2丁使って攻撃してくるがそれらを斬り落としていく。
「流石に2丁も銃があると斬っていくのも大変だね」
多少の取りこぼしはどうしてもできてしまう。
「これでどうかな?砂嵐!」
私とイゾウを囲うように砂が渦を巻いている。
「まさか、こんな形でスカーレットと戦うことになるとは思ってなかったよ」
「私もだけどあんまり隙を見せちゃダメだよ」
周りの砂を使って攻撃を仕掛ける。
「ちっ!」
流石に銃では対抗できないのかイゾウはされるがままだった。
「さて、これじゃあ簡単に終わりそうだね」
「そいつはどうかな?」
ガチャン!と大きな音を立てたと同時に銃を氷に向けて撃った。
「そんな弾じゃこの氷は割れないと思うけど」
「以外とそうでもねぇんだぜ?」
視線を下に向けたイゾウにつられて下を見ると見事に穴が開いていて海水が見えた。
「なっ!なんで⁉︎」
「ワノ国では珍しい弾がいくつもあるんだよ。ナミュール!」
穴から思いっきり海水が出てきた。
「ちっ!」
急いで能力を解除して距離を取る。
いくら私でも海水や海楼石にはどうしても弱い。
「まったく厄介ね。どうやって海に潜ったの?」
「簡単だよ、さっきジョズか大きな穴を開けてただろ?」
なるほど、そこから海に入って攻撃してきたってわけね。
「俺は行くぜ、イゾウ」
「おお、ありがとよ」
ナミュールはそのまま戦場へ戻っていく。
「さて、第2ラウンドといこうか」
余裕を持った顔でこちらに銃を向けてくる。
「まったく、舐められたものだね。私、これでも海軍大将なんだよ?」
再び短剣を作り出す。
後ろにさえ周り込めれば近接戦闘になって剣が有利になる。
「いくぞ!」
攻撃してきたイゾウに対して私はピカピカの能力で瞬時にイゾウの後ろにまわる。
「悪いけど、こんなところでモタモタもしてられないの」