第12章 頂上戦争
「さて、私はどこに行こうかな?」
するとまた性懲りも無くおバカな下っ端たちが私の周りを囲った。
「覚悟しやがれ、大将スカーレット!」
「俺たちが相手だぜ!」
まぁ、大将に戦いを挑む君たちの精神の強さは認めてあげるよ。
けど…
「はぁ、めんどくさ」
ポケットの中に入っていた飴玉を口の中に入れる。
「随分と余裕じゃねぇか!大将さんよぉ〜!」
1人の男が仕掛けてきたのを合図に全員が私に向かってきた。
「あんた達じゃ私には勝てないの。そこ、どいてもらうよ」
私は覇王色を使って周りの男達を沈めた。
海兵達は広場への侵入を阻止するために、隊長達に向かっている。
「やれやれ、仕方がないか」
隊長の1人と一戦を交えるのも悪くないと思い向かおうとするとドスン!と大きな足音のようなものが聞こえてきた。
「…何?」
音のする方を見ると巨大な影が見えてきた。
「巨人族?」
それにしても大きすぎる気がする。
大砲を撃ち込んでもまったく倒れる気配を見せない大きな影はどんどんこちらに近づいてくる。
巨人は持っていた剣で目の前にあった軍艦を真っ二つにしてしまった。
「いいぞぉ!いけー!“リトルオーズJr.”!」
あれは…
もしかして国引きオーズの子孫?
それにしても常識離れした大きさだね。
「また厄介なのが来たよ」
いい加減にしてほしいよまったく。
巨人族の海兵よりも大きいし。
必死でリトルオーズを止めようとする海兵だがまったく意味を成さなかった。
「足でも切り落とすかしないとあの巨体を止めることはできないんじゃない?」
そうしている間に軍艦を投げて湾内への突破口ができたしまった。
それをチャンスに湾外にいた海賊達も入ってきて全員が広場を目指してくる。
巨人族の海兵でもリトルオーズには敵わないか…
必死に向かっていく巨人族の海兵だが全員でかかっても勝てなかった。
「仕方ない。影の鎌“シャドウ・スィクル”」
ちゃっちゃと止めるしかないか。
リトルオーズを止めるため私は後ろから回り込もうとする。
…が
バキュン!!!!
「ちっ!」
私めがけて撃たれてきた弾を斬った。
見るとそこには16番隊隊長イゾウが立っていた。