第12章 頂上戦争
…うーん、手応えがなさすぎてつまんない。
「仕方ないか…」
簡単に毒ガスを辺り一面に散りばめるとバタバタと海賊達が倒れていった。
すると、凄まじい音がした後、急に空が暗くなった。
「え…なに?」
ふと上を向くと巨大な氷の塊が降ってきていた。
…ん?降ってきた…?
ダラダラと汗らしきものが伝ってくるのを感じる。
「うそぉ」
流石にこんなに大きな氷を投げつけてくるやつがいたなんて思わなかったよ。
「…ダイヤモンドジョズ」
またしてもあいつか。
あー、やっぱり隊長クラスは厄介だわ。
「片付けるならまずは隊長達かな?」
海兵達は氷の大きさの迫力に押されてその場を動くことができないでいた。
「その前に、この氷を片付けるのが先か!」
手を構えたその時サカズキが動いた。
「まったく、あいつら。勝手に持ち場を離れてしもうてわしらが出払ったら誰がここを守るんじゃ!」
サカズキは右手を巨大なマグマに変えた。
「大噴火!!」
湾岸に落ちるギリギリのところで氷の塊を粉々に砕いて蒸発した。
これには投げた本人もびっくり顔だね。
そのまま、火山岩が至る所に落ちてきて氷の陸に穴を開けていく。
「…って!ちょっとちょっとちょっと〜〜!!」
私の上にも思いっきり火山岩が落ちてくる。
「ふざけんなっ!!」
強風で火山岩を覆っていた炎を冷ました。
「サカズキ…後で殴る!」
湾内中心に火山岩が大量に落ちてきてモビーディック号の周りは火の海と化していた。
火山岩は私たちから見て左手の船に直撃して炎上した。
そして一段と大きな火山岩が白ひげに向かって落ちていくがそれを難なく薙刀でぶっ刺して吹き消しましたよ…
え、どんな肺活量なの?
「誕生ケーキにでも灯してやれマグマ小僧」
ぷっ…!
あのサカズキが小僧だってさ。ざまぁ。
「ふっ…派手な葬式は嫌いか?白ひげ」
あー、見事に雰囲気がピリピリしておりますね。
私が思うにこの2人の性格上絶対に合わないと思うんだよね。
まぁ、海軍と海賊の性格があってたら問題なんだけど…。
船を一隻落としたので他の船も落とそうとバンバン大砲を撃ち込んで行く海兵だが白ひげ含む数人の隊長で船を守っていた。