第12章 頂上戦争
「珍しい事もあるもんだねぇ」
「あの気まぐれな鷹の目が戦う気になっちょるようじゃのう」
名の知れた剣士でもその目を見ただけで恐怖で動けなくなる。
それが“鷹の目”の由来。
見せてもらいましょうかね、世界最強の剣士の実力を。
背中から黒刀を抜き一太刀振るった。
一本の斬撃が一直線に向かって白ひげを狙う。
…が、モビーディック号にあたる前に斬撃が何者かによって止められた。
ダイヤモンドジョズだった。
やっぱり、白ひげ海賊団の隊長達は冗談であって欲しいと思うくらいバカみたいな強いな。
海軍に欲しいぐらいだよ、まったく。
あー、やだやだ。
これを見て白ひげの隊員達が隙を狙ってくる。
…てゆーか、海兵も集中しなさいよ。
戦場では命取りになるって教わってるでしょうに。
そして、いよいよセンゴクが動いた。
湾内を囲んでいる海賊船を砲撃部隊に狙わして前線は海賊を上陸させないようにと指示が入った。
…が、さすがに海兵と隊長達の実力の差は一目瞭然だった。
「まぁ〜ったく、被害を少なくケリをつけるにゃ、ちゃっちゃと頭をとるしなねぇでしょ〜〜」
そのまま光となって白ひげに向かっていったボルサリーノ。
攻撃を仕掛けるも1番隊隊長の不死鳥マルコが止めに入りそのまま2人での戦闘となってしまった。
あれま、吹き飛ばされてるよ。
ぷぷぷっ。
…さて、私もそろそろ行こうかな?
暇だし。
クザンとボルサリーノも行っちゃったし…
軽く周りを見渡してどこに行くか決める。
とりあえずうるさそうな場所に降りてみよう。
私は1番海賊が多い場所へと降りた。
「大将スカーレットも出てきたぞ!」
「怯むな!かかれー!」
おそらく下っ端と思われる海賊達が私めがけてやってくる。
「ふぅ…やれやれ」
私はある能力を発動させ海賊達をなぎ払った。
「ぎゃー!!なんだこれはぁ⁉︎」
「俺の腕がぁ!くそっ!毒かぁ!」
そう、私が使ったのはドクドクの実。
マゼランがレベル6の囚人達に毒を突っ込んでいったあの時何かの役に立つと思いこっそりとコピーをしていたのだ。
「ごめんねぇ〜、けど、あんた達邪魔なの」
私は毒でできたムチを使って次々と海賊達を倒していく。