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ONE PIECE 〜only story〜

第12章 頂上戦争



あー、やだやだ。
頭のお固い人とはあまり関わりたくないんだから。

時間が迫ってくるにつれて海兵たちの士気も上がってきた。

全員がエース奪還を阻止するため白ひげ海賊団を待っている。

すると、センゴクが処刑台に登りエースの隣に立つ。
手には小型の電伝虫がいた。

『エース、お前の父親の名を言ってみろ』

…いきなり何を言い出すんだ?
このアフロ。

「…俺の親父は、白ひげだけだ」

『違う』

即ぞに否定を入れるセンゴク。
しかし、エースは…

「違わねぇ!俺の親父は白ひげだけだ!」

エースは必死で自分の父親は白ひげだと言い張る。
反面センゴクは無情にも次々の過去を公表していく。

サウスブルーにあるバテリアという島でエースの母は約20ヶ月子供をお腹に宿していたこと。

父親の死から1年と3ヶ月という時間を経て悪の血を引いた子供が生まれていたこと。

子を想う母の気持ちが海兵という魔の手から必死で守っていたんだな…。

エースの過去が明らかになるにつれ海兵たちもザワザワとし出す。

私は正直耳を塞ぎたかった。

次に言われる事はエースがいちばん隠しておきたかった秘密だから…

ガープも処刑台の下で思いつめた顔をしてその話を聞いていた。

『お前の父親は…』

全員がセンゴク、その一点に集中する。

『海賊王 ゴールド・ロジャーだ』

あぁ…言ってしまった。
全員の顔が呆気になる。

私自身も最初はもちろん驚いた。
けど、私の場合はエース本人から教えてくれたことだった。

本人の意思を無視して聞いたんじゃない。

「つっ…」

私は膝の腕ぎゅっと拳を強く握った。

あれは私とエースが出会ってからだいぶ経った頃のことだった。

_____________

________

____


私はいつも通り本部が嫌でスザクと共に海にいた。

そこにたまたまエースが通りかかった。
この時エースは既に白ひげ海賊団に所属していた。

久しぶりに会った私たちはいつしか話し込んでしまっていた。

そんな時だった

『ジジイは知ってることなんだけどさ、レティにも言っておくよ。俺の本当の父親はゴールド・ロジャーなんだ』

『…は?』

私はポケットに入ってあった飴を食べようとして見事コロコロと地面に転がっていった。

いつもなら叫ぶところなのだがそれどころじゃない。

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